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サーベイ: 経営人類学についてのキーワード・ウェブページ・書籍

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(タイトル修正 2016/6/8:企業人類学→経営人類学。分野名に誤解があったためです。失礼しました。)

昨日、齊藤さん(id:cyberglass, @miraihack)と、Twitterで「ビジネスの文化人類学」はあるのか?という話をしていました。

その後、調べてみたら、ざくざくウェブページやキーワードが出てきました。 そこで、このページでは「ビジネスの文化人類学」に関する文献を紹介してみます。

「ビジネスの文化人類学」 = 経営人類学

この「ビジネスの文化人類学」ですが、日本語では「経営人類学」というジャンルらしいです。

一般的な定義は、軽く調べて出てこなかったのですが、文化人類学において重要な立ち位置を占める「神話分析」を日本企業に適用した研究プロジェクトが見つかりました。

国立民族学博物館の研究プロジェクト『会社神話の経営人類学』

ここから引用してみます。

企業組織の中に存在する、比喩的に神話と呼ばれる言説を抽出し、人類学的に分析することによって、神話分析が有効であることを示し、現実に語られる会社神話がどのような意味を持つかを追究する。共同体を維持する機能を有することは神話の一般的機能であり、世界認識の基本的枠組を設定するが、これが企業という社会集団の中で機能していることを示すことが目的である。

企業の中でも神話が成立し、人類学的に分析可能であると示すことは、文化人類学のフロンティアを開く大きな意義があり、多くの社会集団における神話構造の分析という新領域への可能性を開く。また、ヴァーチャルな集団の凝集性を生み出すための方策を示すことが可能になり、集団の維持のために管理手法としての神話構成に対抗する手段をも示唆することになり、人類学の応用の具体的可能性を示すものでもある。


以下、簡単ながら、「企業人類学」のキーワード・ウェブページ・書籍を紹介してみます。

キーワード

会社神話

  • 神話分析
  • 創業神話・英雄伝説・ブランド神話
  • 祟りしずめとしての社葬
  • 英雄伝説としての企業スポーツ
  • ベンチャー企業
    • 神話を当初から用意している企業
    • ほとんど創業時については神話的要素を欠落している企業
  • (オーケストラと神話)
  • (会社神話は、日本だけでなく韓国や中国・アメリカの企業においても成立している)

その他のキーワード


ウェブページ

日本の経営人類学

書評として、分かりやすい解説記事があります。

経営人類学ことはじめ―会社とサラリーマン

http://www.amazon.co.jp/dp/4885915309

書評: http://kousyou.cc/archives/3454

稲垣重雄: 法律より怖い「会社の掟」―不祥事が続く5つの理由

http://www.amazon.co.jp/dp/4062879395

書評: http://kousyou.cc/archives/2846

海外の事例

文化人類学者をビジネスに活用した事例ですが、参考までに。

ITの世界で活きる、文化人類学者の目|米国マーケティング最新事情 - 瀧口範子 http://www.daishinsha.co.jp/technology/column/marketing/marketing_583.html

trends & ideas: 文化人類学者を起用しはじめた米企業 http://acorn.typepad.jp/trends/2006/12/post_dc1a.html

書籍

上記で紹介した他の本を紹介します。また、参考までに、企業人類学とは謳っていないものの、考察対象としては非常に近い名著も紹介します。

企業人類学に関する本

会社神話の経営人類学

会社神話の経営人類学

会社のなかの宗教―経営人類学の視点

会社のなかの宗教―経営人類学の視点

企業人類学以外の、日本社会・日本の組織についての本

タテ社会の人間関係 (講談社現代新書)

タテ社会の人間関係 (講談社現代新書)

「空気」の研究

「空気」の研究

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

  • 作者: 戸部良一,寺本義也,鎌田伸一,杉之尾孝生,村井友秀,野中郁次郎
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 1991/08
  • メディア: 文庫
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以上です。気が向いたら、また調べるかもしれません。 取り急ぎ。

藤原惟