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サードウェーブ系哲学的ゾンビ

知る。考える。感じる。想像する。

Q: なぜポケモンGOのポケストップには神社仏閣が多いのか?

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ええ、我慢できません。自粛を破り、話題のポケモンGOネタに手を出したいと思います。

(だって、まともなネタはバズらない一方で、ポケモンGOネタのブログがバズってるのうらやましいやんか・・・)

ポケモンGO(Pokémon GO)とは何か?については、公式サイトと解説記事に譲ります。

www.pokemongo.jp

www.yutorism.jp

ポケストップに多いのは神社仏閣・像・郵便局・大学

Twitterを眺める限り、「神社仏閣が(なぜか)ポケストップになっている」という報告をよく見かけます。

逆に、「うちの寺がポケストップに選ばれた or 選ばれなかった」というお坊さんの話も……。

また、「像(仏像、地蔵、銅像、モニュメントなど)」「郵便局」「大学以上の教育機関」もポケストップに選ばれているようです。

ポケモンGOに至るまでの歴史 ≒ Ingressの歴史

「ポケモン=任天堂」のイメージが強いですが、ポケモンGOにおいて任天堂はあくまでも「ライセンス元」「共同開発者」という位置づけです。

では、ポケモンGOはどこが出しているのかというと、「Niantic, Inc.(ナイアンティック)」という、Google関連のベンチャー企業です。ここがシステムやアプリの企画・開発・運用を主にやっています。

公式アプリのApp Store/Google Playをよく見ると、その提供元は「Niantic, Inc.」になっているはずです。(逆に「Niantic, Inc.」以外が出しているアプリは全て非公式アプリなので、注意しましょう。

Pokémon GO

Pokémon GO

  • Niantic, Inc.
  • ゲーム
  • 無料

Nianticは、元々「Ingress(イングレス)」というゲームの開発・運営をやっていて、ポケモンGOはIngressをベースにしたゲームと言えます

Ingressとは何か

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今現在では、逆にポケモンGOの知識をもとにIngressを理解する方が分かりやすいかも知れません。

基本コンセプトはほぼ変わらず、「現実世界とゲーム世界を重ね合わせて、何かの目的のために現実世界を歩き回る」という点では全く同じです。

Ingress (Ingressのプレイ画面のイメージ。なんとなくサイバーな雰囲気です。)

その他の類似点は、下記の通りです:

  • 陣地取りゲームである
    • ポケモンGOでは、レベル5以上で始まる「ジム戦」が相当
  • アイテムの種類が似ている
  • レベルが上がるにつれて、使用できるアイテムやできることが増える
  • ARゲームである

(参考: 【ポケモンGO 攻略】イングレス・ポケGOの共通点について【ポケGO 】)

ただ、下記の違いがあります:

  • Ingressの似ている概念に、ポケモンGOでは違う名称が与えられている
    • ポケストップに相当する場所は、Ingressではポータルと呼ばれる(重要)
  • IngressではプレイヤーコミュニティとしてGoogle+が活発であり、地元プレイヤー同士の交流が活発になった
    • これからポケモンGOでもコミュニティが活発になると思われるので、要注目です

ポケストップに選ばれる基準は何か?をIngressのポータルから考えてみる

以下で話すことは、公式からの情報がないものも多いため、基本的には「仮説」「推測」ととらえて下さい。

仮説: ポケモンGOのポケストップはIngressのポータルを流用?

Twitterやブログにおけるプレイヤーからの報告から推測すると、おそらく「ポケモンGOのポケストップは、Ingressのポータルを流用したものである」可能性が高いです。(ただし、証明されたわけでも、Nitantics社の公式見解があるわけでもありません。)

そこで、「Ingressではどうだったか?」という観点で、ポケモンGOのポケストップを捉えてみます。

Ingressにおけるポータル申請とその基準

Ingressのポータルのほとんどは、過去にプレイヤーが設立申請をしたものです。

2015年頃までは、基本的には、下記の申請フローに従ってポータル申請ができました*1

  • プレイヤーが、Ingressアプリから写真と必要事項を記入して送信
  • Niantic社がその申請を審査する
  • 4日~200日かかって、審査結果メールがプレイヤーに届く

審査基準はかなり明確で、Niantic社がIngress公式ヘルプページに書いています。

support.ingress.com

審査基準を抜粋します:

承認基準
  • 興味深いエピソードがある場所や、歴史的または教育的に価値のある場所
    • (注:大学の教育・研究機関はこのカテゴリー)
  • 興味深い芸術作品や他では見られない建築
    • 彫像、絵画、モザイク画、ライトアップなど
      • (注:仏像・地蔵もこのカテゴリー)
    • 芸術品を紹介している場所(パフォーマンス アート シアター、美術館など)
    • 著名な建築家が設計した建物や建築様式が特に有名な建造物
  • 秘宝やその地域ならではのスポット
    • 初めて遊びに来た友だちを連れて行くような人気のある地元のスポット
    • 地元の人は知っているが、外部の人にはあまり知られていない人気のあるスポット
    • 地方色や文化を紹介する、その土地ならではの観光スポット
    • 人里離れた観光名所(つまり、地元でなかったら必ずしも訪れるかわからない場所)
    • 冒険的な要素のある観光名所(監視塔、観測所、山頂にある標識やマークなど)
  • 世界中の人々を結びつける産業やネットワークの拠点
    • 公共図書館
    • 公共の礼拝所
      • (注:神社仏閣はこのカテゴリー)
    • (注:リストにはないが、郵便局もこの理由でポータルの基準を満たす)
申請を控えるべき候補
  • 歩行者の安全性が確保できない場所にある候補。
  • 人、人体の部位、生きている動物などの候補。
  • 地勢としての候補
    • 景観のほか、湖、川、水路、山、火山、滝などを対象とする場合が含まれます。
    • 地勢の近くにある銘板、標識などの人工物は含まれません。
  • 1年のうち特定の期間に限定される季節的な展示など、永久的ではない候補。
  • 自分が撮影していない(つまり、第三者の出典元からコピーした)写真を添付して申請された候補。
    • 第三者が撮影した写真を使用した場合は、その候補自体が承認基準を満たしており、通常であれば承認されるようなケースであっても不承認となります。
  • 私有の居住用財産(牧場を含む)にある候補
  • 消防署、警察署、病院の業務に支障をきたすおそれがある候補
  • 小学校や中学校の敷地にある候補
    • (注:日本では高校も大抵はNG。)

結論

まとめると、現在ポケモンGOで確認できるポケストップも、大抵は上記の基準を満たしているのではないか?ということです。ただし、これはNiantic社が公式に表明したわけではなく、あくまでも仮説にすぎません。

実はIngressはまだ続いているゲームで、今でも新規に参加して遊ぶことができます。 (ただ、いきなり「どちらの陣営に入るか?」という重要な決断を迫られる上に、後の変更が効かないので、事前に解説ページを予習しておくのをおすすめします。)

初心者向け解説ページ: matome.naver.jp

iPhoneアプリ:

Ingress

Ingress

  • Niantic, Inc.
  • ゲーム
  • 無料

Androidアプリ:

play.google.com

そこで重要なのは、Ingressには、ポケモンGOにはない「ポータルの世界地図(Intel Map、インテルマップ)」が公式に用意されていることです。ただしIntel Mapの利用にはIngressのプレイヤー登録が必要です。

Ingress Intel Map

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(Intel Map、大阪・梅田周辺を表示したもの)

IngressのIntel MapをポケモンGOで活用することで、ポケストップ探しが効率的になるという報告が、Twitterにおいていくつか見かけられます。 ポケモンGOで周囲と差を付けたいあなた、ぜひIngressも活用してみてはいかがでしょうか?

藤原 惟

*1:ただし、2016/03/02時点で、プレイヤーからのポータル申請は原則としてストップしているらしいです。参考: 【MMMMORPG】Ingress攻略(Wiki風味)【大規模社会実験】: ■ポータル申請