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サードウェーブ系哲学的ゾンビ

知る。考える。感じる。想像する。

哲学のないビジネスやテクノロジーは失敗する

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mor Chikn, Fort Wilderness - Walt Disney World

ビジネスにしてもテクノロジーにしても、「何が本質か」という問い、すなわち哲学がイノベーションにおいて最重要だと思います。


例えば、IoT (Internet of Things; モノのインターネット)。 ビジネス誌では毎日のように目にすると思いますが、それが何で、どう重要なのかを実際に考えた人はあまりいないと思います。

モノのインターネット(Internet of Things、IoT)は、様々な「モノ(物)」がインターネットに接続され(単に繋がるだけではなく、モノがインターネットのように繋がる)、情報交換することにより相互に制御する仕組みである。それによる社会の実現も指す。

モノのインターネット - Wikipedia

IoTの本質はハードウェアではないと僕は思います。

ハードウェアは確かに土台にはなりますが、安く買いたたかれうる交換可能な部品にすぎません。 (こんなことを言うと電機メーカー方面から叩かれるかもしれませんが……)

僕は、IoTの本質は「モノに関する情報の流通」だと思います(これ自体も、個人的な仮説です)。

Twitterで、あるIoTに詳しい方はこうおっしゃいます。

(以下はu_akihiro氏とは関係無い、僕の見解です)

鶏小屋では何があって、出荷までに何をして、どういう問題があるか。 (これを知るための一連の作業が、例えば今で言うデザイン思考です。参考: デザイン思考の概要を15分で学ぶページ

  • 鶏小屋でいい鶏を育てるには、ストレス測定が必要かも知れない。
  • あるいは、広い牧草地に放し飼いをするなら、新たな鶏の管理手法が必要かも知れない。
  • 消費者目線では、鶏の発育状況や飼育者の情報が見られたら(=トレーサビリティ)、食の安心安全に繋がるかもしれない。

このようにIoTは、実在するモノに関するかなり具体的な問題について、「モノに関する情報を、まとめたり蓄積したり編集したり流したりする」という機能があると思います。 (もちろん、それだけではないと思いますが。)

だから、「全く新しいことをIoTで考える」ということは、大方はナンセンスに終わると思います。

ただし、哲学をし続けて、本当に全く新しい領域を開拓して続けている人がいます。その一人が、MIT Media Labの石井裕先生です。

wired.jp

例えば、上記の記事にある石井先生の言葉は、IoTも含めて近年における情報の本質を掴んだものだと思います。

情報がフローズンだった時代が終わり、いまや流水となりました。 水が蒸発し、雲になって雨になり、やがて川になるように、情報も循環していく。 そうしたエコシステムの上流を抑えたのがGoogleであり、Amazonであり、Appleです。

また、石井先生と同じ分野の若手研究者であり、同じくビジョン駆動で考える方として、筑波大の落合陽一先生もいらっしゃいます。 彼の著書も強くお勧めします。

魔法の世紀

魔法の世紀


このように、IoTに限らず、何かイノベーションを起こそうとするのであれば、

  • それは何であるか?
  • それは本質としてどのような役割があるのか?
  • 我々は暮らしや社会や地球をどうしたいのか?

などの問いがなければ、失敗に終わると思います。

藤原 惟