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サードウェーブ系哲学的ゾンビ

知る。考える。感じる。想像する。

万年筆をもう一度

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あけましておめでとうございます。

他のブロガー様の動向を見ると、新年早々セール記事をアップされる方もおり、「果たして私はブロガーと名乗っていいのだろうか?」と早くもアイデンティティ・クライシスに陥りました。

しかし、私は「のんびり気軽に書く」と「ここぞという記事は手を抜かず良いものを書く」という緩急を付けて、マイペースを崩さず書こうと思います。できれば「こんなブロガーも居ていいんだ」というモデルになればと。(あれっ、去年の年始もこういう書き出しだったような……)


万年筆を下ろしました。

実は結構前に、私が「心の師匠」と慕っている方から万年筆とインクのセットを頂いたことがあるのですが……

当時は万年筆の扱い方を知らなかったので、かなり乱暴に扱った挙げ句、インクを詰まらせてペン先をぶっ壊したのです(泣)

その後、「修理する」という選択肢を知らなかった私は、それを燃えないごみとして捨ててしまったのです。後にその程度のインク詰まりであれば簡単に落とせると知って、激しく後悔しています。師匠、ごめんなさい……

その後しばらくボールペンの「ジェットストリーム」を愛用し(これはこれで値段の割にいいペンです)、万年筆のことを忘れつつ、しかしたまに引き出しを開けたときに見えるインクに後ろ髪を引かれる思いの日々を過ごしてきました。

万年筆の老舗・ナガサワ文具センター

そして万年筆を壊してから数年経った先日、神戸の煉瓦倉庫(ハーバーランド)のナガサワ文具センターに訪れ、突然「万年筆への欲求」が高まったのです。

僕自身は「よく見る文房具屋さんだなあ」と長らく思っていましたが、実はナガサワ文房具センターは老舗(明治15年創業)の文房具・万年筆店であることが、恥ずかしながらこの度判明しました。

明治15年5月

長澤力蔵が神戸市葺合区(現 中央区)において日用雑貨商長澤紙店を創業

沿革 | ナガサワ文具センター

(ちなみに、神戸は外国人居留地以来の舶来文化を中心にして、創業1世紀以上の老舗が結構あります。その辺も改めて紹介したいです。)

買った万年筆と、いただいたインク

今回買った万年筆がこれです。

セーラー製ですが、よく見るとペン先に煉瓦倉庫が刻印されてます(スマホではうまく撮れない)。意外と安くて(3000円台)、入門におすすめかと思います。

インクは、元より「心の師匠」からいただいた、「KOBE INK 物語」というシリーズの「旧居留地セピア」というお色です。

ちょっとアンティークな建築物がお洒落な街並みをより引き立たせてくれる旧居留地はもっとも神戸らしい落ち着いた街並みとセピア調のカラーをイメージさせてくれます。

上品でちょっと控え目なセピアカラーは、神戸っこうの個性をより豊かに表現します。

Kobe INK 物語 旧居留地セピア | ナガサワ文具センター

万年筆の使い方

ナガサワ文具センターは、下記のような丁寧な万年筆の取扱説明も書いています。一から分かるぐらいめちゃくちゃ丁寧なので、ぜひ直接お読みください。

万年筆の使い方・書き方・お手入れ方法・洗浄方法・おすすめ万年筆 | ナガサワ文具センター

ポイントを簡単にまとめます。

  • ボールペンと違って余計な筆圧をかけなくても文字が書くことができる。紙に強く押しすぎず、軽くあてる感じで書く
  • ペン先の刻印のある面を上(表)向きにして、ボールペンよりもやや寝かせ気味に書く
  • 毎日書くという行為が万年筆にとって一番のメンテナンスにもなる。(親子で2代、3代引き継いで使われる万年筆もあるらしい)

また、お店の方に直接聞いたこととして、「持ち歩く際は、振動を与えすぎずペン先を上にする」方がいいと伺いました。たぶん、前回ペン先を壊した原因はこれです。しばらくは、おうちで万年筆に慣れてみようと思います……

久しぶりの万年筆の感想

一度挫折したときは、正直万年筆にピンと来ませんでした。

しかし、改めて正しい使い方を知って万年筆を使ってみると、「軽く紙に滑らせる」感覚が良いです。そしてあまりペンに力を入れないようにするため、より丁寧に字を書くことを自然とやってる気がします。

あと、英語の筆記体サインを書くときは最高です。もっと筆記体を練習したくなります。

そして、インクがたっぷりある限り、いくらでも書ける安心感は強いです。実際、かなりガシガシとEテレ「ニッポンのジレンマ」を見つつメモを取りました。

KOBE INK 物語とは

以下、「開発秘話(ナガサワオリジナル万年筆やKobe INK物語のご紹介|開発者:商品企画室 竹内直行)」から引用します。

私は物心がついたときから色から入る方のタイプで、世の中にあるものすべてに対して色から先に判断してしまう習性があります。今から考えるとその習性が幸いしてか、緑を背景に美しい色の集まる街「KOBE」にて、常に色彩豊かなモノに囲まれたステーショナリーの分野に携わる仕事を選んだ第一の理由かも知れません。

そして最初に開発されたのが、「六甲グリーン」「波止場ブルー」そして僕がいただいた「旧居留地セピア」です。

そして、もう一色どうしても欲しかった色、それが第三集の「旧居留地セピア」です。ご存知のように神戸といえば「ファッション」、センス溢れるショップが集合する「旧居留地」において最も似合う色を求めて何回も歩いてイメージしたカラーが落ち着いた深いセピアカラーでした。特にこのエリアは風格のある建築とさりげないスタイルを演出する街路樹、加えて、道行く人の光と影が交錯するシーンに洗練された神戸モダンを感じます。

神戸は舶来文化がずっと続いたおかげで、街のあちこちに有形無形の文化が埋め込まれているように思います。それが「神戸人はおしゃれ」というイメージを実現させているように思います。

(このことは、ブルデューの「文化資本」の話と絡めて、改めて話したいと思います。)


そんなわけで、今度こそは万年筆を長持ちさせて、日常使いをガシガシやっていきたいと思います。

そして、色々なことが昨年あって、「僕は神戸が好きなんだなあ」と思うに至りました。このブログでも神戸の魅力も少しずつ伝えていけたらなあと思います。

藤原 惟